はじめに
第4回は書式設定です。
今回はアルゴリズムの話とかではなく、どちらかというと付随的な要素なのですが、あまり聞き慣れない内容だったので解説します。
書式設定とは
書式設定とは、プログラミング言語においてデータの入力や出力の仕方を規定する設定のこと。最も代表的な例だと、数値データを何桁まで表示するか、といった設定がある。
書式設定の解説
以下の例に基づいて解説する。
書式設定はread, writeのカッコ内の2つ目の値で指定する。
I5: 5桁の整数
F10.2 10桁の浮動小数点数、そのうち2桁を小数点以下の値として表示。
なお、2I5とは I5 が2つという意味である。
program formatExample implicit none integer :: i, j real :: r ! Use a format specification to read two integers and a real number read(*, '(2I5,F10.2)') i, j, r ! Print the values using a format specification write(*, '(2I5,F10.2)') i, j, r end program formatExample
おまけ
Ew.d: wは合計の桁数で、dは小数点以下の桁数。大きい値や、小さい値を勝手に指数表示にしてくれる。
Aw: wは文字列の幅を表す。
Lw: wは論理値の幅を表す。
まとめ
今回は書式設定について解説しました。書式設定は覚えるのが結構大変なので、慣れるまではその都度ググればよいでしょう。自分がよく使っている言語でも、こんな書式設定があったのかとしばしば驚かされることがあります。
第5回は多次元配列です。
注意
このページは大学のFortranの授業の予習で書いています。
直観的な理解をメモしているだけなので、厳密なところでは誤りがあるかもしれません。