テスト自体を評価する

お題「テスト勉強に役立つマメ知識」

このお題の「テスト」が中学校のテストなのか資格試験なのかはわからないが、共通して使えるコツが自分の中にあるので紹介する。

タイトルにもある通り、テスト自体を評価してみるといい。具体的には、試験の過去問を扱う参考書(赤本など)の初めのほうにある、試験自体の講評のような部分を自分なりに書いてみることである。たとえば、「○○年度から昨年度までは傾向や問題構成に大きな変化はない...」といった具合にである。それに加えて、扱うテストの範囲から簡単な分野と難しい分野に分類する(客観的ではなく、主観的に)。そして、勉強して得点に直結しそうな分野もランク分けしてみる。
こういった具合にテスト自体を評価していくと、テスト勉強をする際に、どの分野の問題を重点的に解くべきかがわかってくる。テストまでの時間は限られている。テスト範囲全体をまんべんなくやるのは、思考停止とほぼ同じだ。

さらに具体的に説明する。中学校の数学のテストで、平方根と二次関数がテストに出るとなったときに、見切り発車で問題集を解き始めるのは効率が悪いと誰もが感じるであろう。まず、自分は平方根や二次関数について現在どれだけで理解できていて、どれくらいのレベルの問題をどれくらいの正確性で解くことができるのか、テストではどれくらいの難易度の問題が出題されるのか、その教師の作るテストにはどのような傾向があるのか、といった要素をまず書き出してみるといい。そのうえで、自分が重点的にやるべき分野を選定するという作業が、そもそもテスト勉強を始める以前に不可欠である。
苦手な分野を重点的に勉強するというのも微妙である。そもそもその分野の問題がどれくらいの配点で出題されるのか考慮しているのか微妙だし、テスト本番までに仕上がるかも微妙だし、その分野以外の勉強時間を削ることによって生じうるミスを考慮しているのかもわからない。

結論として、結局何が言いたいかというと、どんなテストであれ、まずテスト勉強を始める前に自分の立ち位置とすべきことを明確にしようということである。学生であれば、これからも多くの試験を経験するはずなので、毎度テスト勉強のスタート時点での記録をテストに対する自分なりの評価という形でまとめておこう。テストが終わった後に、自分のテスト勉強のどこが良くてどこが悪かったのか、いくらかは落ち着いて分析できるはずだ。